イキフンGo To Heaven

心模様とかの記録

赤毛のアンで思い出した『ザキくん』

前の記事に関連して、小学生の同級生山崎君を思い出しました。

家の方向が全然違うため、彼の家庭環境がどうであったかまで

知らない(授業参観などで見かけるお母さまは、口数が少なくも

いつも微笑んでいる印象)のですが、学校では問題児で通ってい

ました。

 

先生方が彼をマークしていることは子供の目から見ても明らか

で、どう問題児なのかというと、チョロチョロとつねに落ち着

きがなく、宿題など提出物は全然やってこないし持ってこない。

授業中などは周りにちょっかいを出し、空気を乱す・・・等々。

わざと怒られるようなことをする『試し行動』はしょっちゅう

で、ひどい癇癪持ちでした。急にキレたり、手を出しては男子

生徒同士でケンカになたったりするので、心が休まらないクラ

スメイトでした。

 

山崎君はみんなから「ザキ」とか「ザキくん」と呼ばれており、

そのザキくんと赤毛のアンとなんの関係があるんだ?というと、

衝動性と攻撃性という点が共通しているな、と思ったってだけ

なんですが。。

3年生の時の担任の先生は、教師になってまだ数年といった若手で、

あの手の生徒の扱いが十分ではなく、ある日、彼を頭ごなしに

叱りつけた末「帰れ!」と怒鳴ってしまいました。

ザキくんは本当に教室を飛び出してしまい、慌てて先生が追い

かけ連れ戻す、といったショッキングな事がありました。

この件はすぐ学年に広まり、「真に受けて飛び出していったん

だぜアイツ」と、嘲笑する空気になっていました。

(私もその空気に合わせていた一人ですが)走り出す直前、ザキくん

の目から輝きがなくなった瞬間を目撃したことが今も忘れら

れない思い出です。

 

ザキくんの思い出はもうひとつ。

男子にちょっかいを出す傾向について、観察していないので

分からないのですが、彼がちょっかいを出す女子に共通するのは

『背が高い』ということでした。

この頃は私も背が高いほうで、後ろから3番目とかでしたから

ちょっかいを出されたほうです。

ある日の掃除の時間、箒をもって床を掃いていたところに、

遠くから走り込んできてスライディングをされました。

私は受け身を取ることなく床に

ビッターンッッ

と教室に響くほどの音を立ててすっ転んだわけですが、

お尻痛いし、状況が理解できないけどとりあえず起き上がっ

た時、ザキくんに「すっげー音」と捨てゼリフを吐かれ

逃げ去られました。

(あまりの音に、スライディングかけた側が少し驚いている

ようでした)

あの、相手の様子をしっかり伺うように顔だけ残して

走り去るカンジ。

忘れられません。

 

身体が小さかったザキくんは、背の高い女子に甘えたかっ

たのかしら・・なんて今では思っています。

が、母性を持ち合わせたオバさんになった今でも許せない

出来事です。まじケツ・・・。

 

アンの場合の癇癪と攻撃性は、「赤毛」とか「やせっぽち」

といった外見のコンプレックスをイジられた時に発揮され

ていたように思いますが、一方のザキくんはありゃ一体

何だったのでしょうか。

ザキくんのお母さまの印象はとても穏やかで、普段野良猫の

ような彼もお母さんの前では飼われている子猫のようで、

愛情が足りないようなカンジにはとても見えなかった。

ということは、子供(ザキくん)のほうが、愛情を必要以上に

欲しがる子供だった・・・ということなんでしょうか。

 

なぞ~~~。

でも、ケツ割れるほど痛かったから許せない。