イキフンGo To Heaven

心模様とかの記録

赤毛のアン

子供の頃に繰り返し読んだ『赤毛のアン

「よくしゃべる」「すさまじい想像力」が強烈な
印象で、あとはギルバートの頭を黒板で叩いたの
が痛快だとか、私も失敗の経験があるからお茶会
のケーキ作りの件に共感したとか・・。
子供の私にとっては『泣き笑いできる本』の認識
でした。

 

ところが最近、

NHKで放送された『アンという名の少女』をみた

ことによって、アンの個性(多弁・空想癖・癇癪持ち)

は相変わらずだなと苦笑いしたものの、『社会派

の重みある作品』と認識を改めました。

 

アンの個性がどのように形成されたのか。
そこに考えを巡らせられるようになったことで、
涙なしでは観られない。
シーズン2が、9/12(日)23時~毎週放送だそうで、
今から待ち遠しいです。

 

さて。
アンは生後間もなく両親と死別したことで、幼少期
に受けられるはずの愛情を引き取られた大人達から

与えられることなく成長します(家族というより

使用人の扱い)。しまいには孤児院に入るのですが、

そこでも周りから酷いいじめに遭います。

アンについて、子供の時の私は「やべぇヤツ」と
しか思っていませんでしたが、こうやって生い立
ちを振り返ればどうして空想なんかに浸るのか分
かる。一種の自己防衛。
泣いちゃう。

 

多弁も然り。
調べたところ、一般的には伝えたいことが沢山
あるとか、会話を支配・コントロールしたい時に
出るらしく、いずれも不安や緊張といった心理が
そうさせるそうです。
アンが物語の冒頭、カスバート家に向かう馬車で
マシューに対しマシンガントークをしていたのも
理解できます。過酷な孤児院を出られることにな
り、新生活への期待と不安。
上手くやりたい、気に入られたい、喜びを誰かと
分かち合いたい。そんな風に思ったのかなと。
泣いちゃう。

 

虚言もそう。癇癪もそう。
「そのままで、ここに居ていい」とありのままを
受け止め自分を大切にしてくれる環境で育ったの
ならそうはならない。
あらゆるストレスからバリアを張っていかなくて
はとてもやっていけなかったアンの境遇。
泣いちゃう。 

 

当時の社会的問題を作中から読み取れて、もう一度

ファンになりました。

 

いつか、プリンスエドワード島に行ってみたい。